積水ハウスさんと裁判した話

弱小サラリーマンが積水ハウスさんと裁判し、数百万円の支払いを受けることができた記録をだらだら書きます。

欠陥はこうやって握りつぶす!その手口を全て公開!!火災事故編 その②

積水ハウスさんの引き渡し前の人は、こちらを必ず読んで下さい:トラブルを避けるために受け渡し前に確認してほしいこと


欠陥を握りつぶす=裁判でイカサマをする

そうなのだ。

驚くことに、積水ハウスは、お客に対してだけでなく、裁判所に対してもイカサマをする。


つまり、裁判で事実に反することや、わざと誤解を招くようなことを証拠書類として提出してくる。


下の写真は、積水ハウスとダイキンが提出してきた見解書だ。

据付要領に反する細い電線を使用しても問題ないと主張している。


あなたは、この書類の不正を見破ることが出来るだろうか?

いかにも正しい感じで書かれているし、専門的な言い回しがあるので大変かもしれないが、ちょっと試しに読んでいただきたい。

2枚目と4枚目と5枚目の内容はイカサマだ。






さて、ここからは解説です。


【イカサマポイント①】

・2ページ目に「配管長は9.79mで10m未満だから問題ない」と記載してあるよね。

・でも、据付要領では、1ページ目に記載してあるとおり、「電線長が10m以上の場合は、太い電線2mmを使用しなければいけない。」ってことになっているよね。

・つまり、ダイキンは「電線長」を「配管長」に言い換えて、10m未満だと誤魔化しているんだ。電線長は、エアコン内部の電線を取り付ける端子盤からの長さを指すのに対し、配管長は壁の中からの長さを指す。ここで意図的に70㎝くらい短くなるようにしている。

まあ、9.79mってギリギリだから、それだけでも怪しいけどね。

裁判所は、きちんと判断して、これを9.79mとは認めず10m以上と認定したけど、それは原告(お客側)が指摘しないとダメなんだ。指摘しなければ、積水ハウスとダイキンの不正がそのままスルーされてしまう。


【イカサマポイント②】

・4ページ目の下の方に、「内線規程」によれば19AまでOKだと書かれているよね。

・「内線規程」とは、簡単に言うと「電気工事の教科書」みたいなもの。法律ではないけど、電気屋さんが工事の際に指標とするものなんだ。

・電線の太さによって、流れても良い電流の強さが決められていて、1.6mm電線でも19AまではOKだと主張しているけど、実は、周囲温度によって許容電流は変わることを内緒にしている

・19Aは30度までで、それを超える時は補正しないといけない。

・連絡電線の施工場所は、天井・壁・屋外など熱がこもりやすかったり、日光や室外機からの排熱の影響を受ける場所など、さまざまだから、30度以下とは限らないよね。それを全く無視しているんだ。

・日本電線工業会は通常40度を想定していて、その場合1.6mmは15Aまでなんだ。


【イカサマポイント3】

・5ページの下の方に1.6mmでも2.0mmでも事故は起こりうると書いてあるけど、万一の時の安全マージンは、当然2.0mmのほうが高いよね


実は他にも、ツッコミどころは沢山あるんだ。


厄介なのは「いかにも正しい感じ」がするため、裁判官でも騙されてしまう人がいることだ。


私の裁判でも、最初に担当した裁判官は、積水ハウスのイカサマにすっかりはまっていた。きちんと文を読めばイカサマだと分かるのだが、裁判官にもいい加減な人はいる。積水ハウスは、そんな裁判官もいることに味をしめているんだろうな。


ただ、裁判所もチェック機能が働いていて、「なんかヤバそうだ」って事件は、複数の裁判官が合議制で審理を行う。私の案件も途中から合議制になった。騙されていた裁判官は、どこかへ移動になった。


裁判をすると、最初から最後まで一人の裁判官が担当するケースは、そう多くないと思う。裁判官にも職場移動があるから、1年以上争う事案だと、4月から別の裁判官が担当することがある。運悪く、裁判官が適任でないときは、移動を待つのも方法かもしれない。


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