積水ハウスさんと裁判した話

弱小サラリーマンが積水ハウスさんと裁判し、数百万円の支払いを受けることができた記録をだらだら書きます。

トラブルを避けるために、受け渡し前に確認してほしいこと

前回の照明器具の取付が不適切だったときは、他にも打ち合わせや図面と違う工事がないか、複数人で確認したほうがいい。人数が少ない時は、時間をかけても構わないと思う。不備を一つ見つけると、それまで見えてこなかった不良個所も見つかってくるから不思議だよね。遊びでも仕事でも、そんな経験はある。


もし、複数個所の照明を確認しても施工要領がきっちりと守られていたら幸運だと思う。そしたら次の2つを要望すること。


1.エアコンやユニットバス、トイレ、キッチン調理器具等の全ての設備機器は、メーカーの定める施工要領を守って取り付けてありますか?そのことを責任者が確認した書類を頂きたいです。


*一般的な「施工状況報告書」ではないよ。それは、よく見ると上記のような設備機器に関する項目はないんだ。


*万一、確認されていないようなら、あとでトラブルが発覚しないよう、必ず責任者にチェックしてもらって、OKであった旨の書類をもらってください。


2.実際に、壁内や天井面のどこに電線や配管が施工されているかを示した図面をください。(設計図面ではないよ。あれは概念図だからね)


*機器によっては電線長や配管長に制限があります。また図面がないと、リフォームする時に困るよね。


私の場合は、「そんな図面はありません。全て最短距離で適切に工事しています」との説明を受けたが、裁判になったら積水ハウスさんはちゃっかり提出してきた。


「あるんじゃん!!」


 しかも説明と異なり、最短距離で施工されていないうえ、メーカーの定める配管長の上限を超過していた。


 残念ながら、積水ハウスさんの工事は、必ずしもメーカーの定める施工要領が守られているわけではない。事実、積水ハウスさんの契約書のどこにも「全ての設備機器はメーカーの定める施工要領を守って取り付けます」といったことは一切書かれていないのである。


ご愛読ありがとうございます。

ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします。

きちんと工事されているか簡単に分かる方法


知らないほうが良かったと、思うことがこの世にある。。。

By MrChildren  「隔たり」


 さて、3月といえば引き渡しの多い時期だと思う。私も子供の入学に間に合わせたかったこともあり、3月下旬に新居に移った。


 引き渡し前に最終検査があり、いくつかの目に見える不具合は修正をお願いした。この時は、積水ハウスさんも迅速に対応してくれる。

 そして、目に見えない部分は、基本的に信じるしかない。

 

 これが間違いである。


 少しは、チェックをしておくべきだった。

 どうやって??

 

 みんなができる簡単な方法は、電気器具の取付部分を確認することである。

 各部屋、台所、トイレ、お風呂場、玄関など、すでに照明器具が取り付けてある場所がいい。


①建物受け渡し時には、積水ハウスから「お取扱い説明書ファイル」が渡されると思うが、その時に取扱説明書だけでなく、製品に同梱されていたはずの工事業者向け工事・施工要領も必ず入っているか確認してほしい。なければ、必ずもらうべきである。


②パナソニックでも大光電機でも、下の写真のような電源の接続についての記載がある。下記は大光電機のもので、右上に適合電線について、14mmから15mmをむいて、端子台に取り付けるよう指示されている。何ミリむくかは、器具により異なるから必ず確認する。確実に接続されていないと、火災の原因になる旨、警告もされている。


③完成検査の時(それより前でももちろんOK)に、積水ハウス社員さんに取り付け部分を見たいので外してくれるよう依頼し、むいてある電線の長さを確認する。


④この電線をむく作業が面倒で、いい加減な工事だと、長さが足りないまま、適当に差し込んであったりする。

 

 もし、この確認によって、極端な不備があれば、おそらく他の箇所も適当な工事がされている可能性が高い。

 1つの重大な事故(瑕疵)の背後には、いくつもの軽微な事故(欠陥)があり、その背景にはより多くの異常が存在するなんていう「ハインリッヒの法則」があるが、まさに家づくりにはそれが当てはまる。


ご愛読ありがとうございます。

ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします。

積水ハウスさんに決めた理由

 実は、1年前に、実家が積水ハウスさんで家を建てていた。外観は立派で、両親もとても満足していた。私もなんとなく、積水ハウスさんがいいかなと思っていた。評判も悪くないし。

 このときの私は、まさか1年後「自分の家と両親の家、両方の家の見えない部分に、全く同じ重大な欠陥を発見してしまう」とは夢にも思っていない。

 

 積水ハウスさんで家を建てる人は、きっとみんな「業界最大手だし、欠陥のないきちんとした家を建ててくれるよね」と信じ、期待していると思う。

 私もそうだった。でも、積水ハウスさんの関わる事件や欠陥って実はたくさんあるし、TVニュースでも報道されていた。ネットでも調べればけっこう出てくる。


 でも、大抵の場合はこう思ってしまう。

「それは特別な例で、私は大丈夫!」

「どんな会社でも多少はあるよ。そんなこと気にしていたら、家を建てられないじゃん」

「万一、不具合があっても積水ハウスさんなら誠実に対応してくれるはず」

 

これに似たのを、心理学で「正常化の偏見」っていうんだよね。人間はリスク情報を正確に受け入れることができない。


 まあ、ハウスメーカー選びが終わって、契約書に双方が押印しているときが一番幸せである


ご愛読ありがとうございます。

ブログランキングに参加しています。クリックをお願いします。