積水ハウスさんと裁判した話

弱小サラリーマンが積水ハウスさんと裁判し、数百万円の支払いを受けることができた記録をだらだら書きます。

建てる前に知っておきたい!積水ハウスさんの欠陥・トラブルパターン 設備編②

積水ハウスさんの引き渡し前に知っておいてほしい人気の注目記事はこちら:トラブルを避けるために受け渡し前に確認してほしいこと


裁判で争った具体的な欠陥内容は以下の内容である。

エアコンの配管は全て隠蔽配管(壁のなかを通す工法)だったので直すのは大変だ。

積水ハウスさんは、軽い不具合はスピーディーに対応するが、重大な瑕疵や面倒な不具合になると、ごまかそうとする。

裁判の証拠資料を見ると、それは担当者がたまたまそうだったのではなく、組織的な問題だと分かる。


①メーカーの定める配管長が守られていない。

 エアコンの室内機と室外機の間の配管長は、メーカーや機種によって、上限がある。

 私たちの場合は、ダイキンの「うるるとさらら」(現在の商品名は「うるさら」)の取付を想定した配管で15mが上限であったが、6台が超過しており、内2台は20m以上であった。配管長は、冷媒機能や電気系統にも影響するので、機器の故障時には原則メーカー保証の対象外となる。


②メーカー指定を無視し、危険とされる細い電線が使用されている

 室外機と室内機の間の配管には、冷媒菅の他に電線が入っている。通常は、直径2mmの電線が指定されている。例外的に1.6mmの電線でもOKな場合があるが、10m以上の配管には、2mmを使用することが必須だ。

 私たちの場合は、全てのエアコン配管に1.6mm電線が使用されていた。細い電線を使用すると火災発生の恐れがあり、据付説明書で警告されているほか、経済産業省からの注意喚起もされている。さらに、製品の性能も低下する。当然、電気店は工事を拒否するのでエアコンを取り付けられない。


③加湿ホースがメーカー指定や契約と異なる安価で断熱性の低いものが使用されている

 ダイキンエアコンには、加湿機能がある機種があり、加湿ホースが配管の中に入っている。この加湿ホースは、全長を15m以下とし、かつ10.1m以上の場合は高断熱ホースを使用しなければならない。ダイキン窓口によれば、これが守られていないと、加湿ホースが付いている意味がない

 私の家は、全てのエアコンが10.1m以上の配管となるので、契約書にも高断熱ホースと指定されていたが、実際は全て標準ホースが施工されていた。


 次回は、これらのミスについて、積水ハウスさんがどのような対応を取ったのか?裁判になるまでの過程を書きたいと思う。


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建てる前に知っておきたい!積水ハウスさんの欠陥・トラブルパターン 設備編①

メーカーが「死亡事故につながる可能性が高い」と警告している工事内容でも、積水ハウスさんはこう言う。

「安心してください!大丈夫ですよ」

冗談ではなく、大真面目に言う。


住宅設備は、電気設備、TV設備、換気設備、空調設備、火災報知器、厨房設備、ユニットバス、給排水設備等、たくさんある。

一口に設備の欠陥といっても、ピンと来ない人の方が多いと思う。


これらが全て適切に取り付けられているかを自分で調べるのは不可能だ。引き渡し前の人は、こちらを参考にしてもらいたい。

注目記事:トラブルを避けるために、受け渡し前に確認してほしいこと 


 私が積水ハウスと裁判で争うことになったのはエアコンの設置工事に関するものだ。私の家と、それより2年前に建てた実家の家、両方の家に共通して手抜き・欠陥があった。

 

 2年のタイムラグがあるのに、同じ欠陥があるということは、欠陥工事が常態化している可能性が高いと思う。


具体的には、次の3つが主な内容になる。

①メーカーの定める配管長が守られていない 

②メーカー指定を無視し、危険とされる細い電線が使用されている

③加湿ホースがメーカー指定や契約と異なる安価で断熱性の低いものが使用されている(ダイキンエアコン)



次回、それぞれの内容について、書いていきたい。


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建てる前に知っておきたい!積水ハウスさんの欠陥・トラブルパターン 内装編

積水ハウスさんの引き渡し前に知っておいてほしい人気の注目記事はこちら:きちんと工事されているか簡単に分かる方法


「どんなタイプの家でも造れますよ。うちはいろいろな商品を揃えていますから」

デザイン力に定評のある三〇ホームと迷っているときに、積水ハウスさんの設計士さんが言っていた「全てできる」と「全て苦手」は同じ意味だと理解したのは、積水ハウスさんで家を建ててしまった後だった。


 積水ハウスさんを始めとするハウスメーカーは、いわゆる規格住宅である。その事業モデルは一般的に次の通り。

①住宅の工業化・均一化によって建設コストを下げる。

②営業担当者を大量に雇い、ノルマ必達の企業風土により、着工数を稼ぐ。

③設計は、出来る限り規格通りに行う。コスト増やミスの原因となる細かな変更点はなるべく少なくする。

④現場は仕様通りに作業を進める。監理監督者は必要最低限しか配置しない。


 つまり、買主のこだわりなどの細かな仕様部分は、作るのが苦手なのだと思う。ここに欠陥やトラブルが集中する。積水ハウスさんの坪単価は決して安くないし、設計打ち合わせもかなりの時間と労力をかけているのに、ホントそれはないよね。。


具体的な例

①トイレ

私の家は、階段下の空間にトイレを配置することにした。狭いものの205cmの天井高を確保できるので、窓一枚を床から天井までピッタリとはめ込みスッキリ感を出すことにした。この時、窓の上下に半端な壁を作らないことが、設計士さんによるとポイントらしい。これが設計図。

そしてこれが完成したトイレの壁の上部。

設計図も設計士さんのポイントも無視である。


②収納

こちらもスッキリ感をだすために、床から天井まで全面収納とした。この時も、余分な壁を作らないことがスッキリ感を出すポイントらしい。これが設計図。

そしてこれが完成した収納の上部。

こちらも、設計士さんのいうスッキリ感は完全に無視されている。


他にキッチンや和室も設計図と異なる寸法が何ヵ所もある。冷蔵庫置き場は、幅が5センチ以上狭いから機種選びに影響がある。


これらは、直すのが大掛かりになり、面倒なのか、瑕疵担保期間内でも積水ハウスさんは直してくれない。放置である。


次回は、裁判に発展した、設備編の欠陥を紹介したいと思う。


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